前回、パンチくんとマイケルは獅子座に星が集まっている点が似ている、というお話をしました。今回は、太陽と冥王星のハードな関わりがあるところを取り上げて書いてみます。
まずはマイケルジャクソンから。今回、占星術の話が多くなっていますが、できるだけ占星術を知らない方にも分かりやすくお伝えしたいと思います。
マイケルは太陽乙女座で、そこに冥王星が同じ乙女座で重なっています。乙女座は観察力に優れており、細部にまで目が行き届き、「洗練させていく」エネルギーを持つ星座です。これが「乙女座は完璧主義者」と言われる所以です。そこに徹底したエネルギーを持つ冥王星が重なっているので、完璧主義がより強調された形で表われています。
冥王星は変容を促す「深い力」や、集団に対して大きな影響力を持つ惑星です。変容は一度全てが壊れて新しく作り直すことも意味し、冥王星には「死と再生」という象徴もあります。また、大きな権力とも関係する惑星です。
太陽は、「自分が自分らしく生きていくための方向性を示す」ホロスコープチャート(出生図)の中で最も重要な惑星のひとつです。※もうひとつは月です。2つの惑星を合わせて「ライツ」と言います。
冥王星は10惑星の中で一番遠くにあり、見えないところ、深いところから変容を促してくる惑星です。
この2つが重なっているということは、マイケルの生き方そのものが集団に大きな影響を与え変容を促す可能性を示唆しています。でも、そこに至るにはマイケル自身がまず死の淵をくぐり抜けるような体験をするということも同時に示唆しています。
アストロカウンセラーのターラ先生のご著書『占星術 基礎編 本当の自分を生きるために』に、太陽・冥王星コンジャンクション(重なり)に関する興味深い記述があったので、一部引用させていただきます。
《このアスペクトを持っている人は、過去世においてやり残したことを今世こそ徹底してやりたいという魂の強い思いがあり、レーザー光線のような鋭い集中力を発揮したり、先祖から担った役割を持っていたりします。》
「幼い頃に冥王星のような徹底したエネルギーを受けることがある可能性や、そのことで自分がそのような力や権力を持たないといけないと思い込んでしまう可能性があること、人生そのものや価値観が180度変わるような経験をする人も多いこと、そして、その変化を自分のものにしていける人でもある」とターラ先生はご著書の中で説明されています。
マイケルの太陽は、集団における夢や理想・アートに関係する惑星「海王星」とスムーズな関わりがあるので、音楽というアーティスト活動を通じて、魂の強い願いを全世界に向けて発信したのだと感じます。海王星には発展拡大を表す惑星「木星」が重なっているので、より大きな規模で広がっていったように思います。また、太陽に海王星と木星が関わっているということは、理想主義的な側面も表し、「理想とする社会、夢や思想を持つこと」がマイケルの自分らしさを表現するときに大切になってくることを表しています。
マイケルの魂の願いは、「すべての人が平等で、一人ひとりがかけがえのない存在であること。そして、その存在を尊重されること。地球上のすべての生命を慈しみ大切にすること。」だったのだと思います。
『マイケル・ジャクソンの言葉(アースデイwithマイケル/編書 吉岡正晴/監修)』の中に、《僕の大きな願いのひとつは、ただシンプルに、世界を幸せに、そして平和にすることなんだ。》というマイケルの言葉が書かれています。太陽乙女座と月魚座を出生図に持つマイケルの生き方をよく表している言葉だと感じます。
マイケルは、自分の太陽や月をはじめ、出生図全体の星たち(惑星たち)を生かして、世界を平和に、幸せにするために命の限り音楽やダンスを通じて表現し、生きたのだと思います。そこに私がマイケルに惹かれるヒントがあるんだろうな、と感じています。
私は太陽が魚座で、月は牡牛座です。太陽と冥王星はハードな関わりがあり、海王星と木星はスムーズな関わりを持っています。自分の出生図を見ていて、理想主義的なところがあるなと感じるのですが、この出生図で生まれてきたということは、理想主義的なことを現実に落とし込んでやっていきたいのだろうなと感じています。
たぶん、みなさんが持っている「惹かれる人」には、自分の出生図に何かしらの影響を与えている存在なのだと思います。占星術で読み解く作業は私にとって興味深く、自分をより深く理解できるものですが、占星術ではなくても、この人のこういう部分が好きなんだなとか、生き方や行動の動機の部分に光を当てて深く掘り下げてみていくと面白い発見があるかもしれません。
長くなったので、今日はこの辺で終わります。次回はパンチくんの太陽と冥王星の関わりから感じるお話をしてみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。