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2026.8.16 生きること

パンチくんとマイケルジャクソン③

 パンチくんとマイケルの出生図で共通しているところをみてみました。まず、それぞれ獅子座に惑星が3つ入っているところが共通しています。

 パンチくんは、太陽・月・水星とすべて個人天体(惑星)が獅子座なので「無邪気に自分自身を表現して、周囲から注目を浴びて(存在を認めてもらって)、遊ぶことをただただ楽しむ!」という印象があります。パンチくんが日々無邪気に遊ぶこと、生きることを楽しんでいることが命としての輝きそのもので、周囲を明るく照らしています。

 マイケルは、水星・金星という個人天体(惑星)と、個人を超えた影響を持つ天王星が獅子座です。獅子座の象徴のひとつである「舞台上で演じる人(パフォーマー)」ということを考えると、水星・金星・天王星が獅子座という組み合わせは、マイケルのアーティストとしての表現方法をよく表していると思います。

 水星はコミュニケーションやビジネス、情報伝達の星で、金星は生きる喜びを表す星です。天王星は、これまでの伝統を生かしつつ、よりよいものにバージョンアップするという改革の星で、独創性や突然天啓が降りてくるような「ひらめき」も象徴としてあります。獅子座の守護星は「太陽」で、「自分はかけがえのない唯一の存在である」ということを誰よりも知っている星座です。ステージに立ち、大勢の人の前で自分自身輝かせ、多くの人に光を届ける、それが生きる喜びに通じている、そんなイメージがこの組み合わせにはあります。誇り高いエネルギーで、魂の持つ無邪気さ、純粋な輝きを持った人という印象を受けます。

 ただ、マイケルはショービジネスの場では太陽のように光り輝き、堂々としていましたが、プライベートでは周囲の感情を感じすぎて辛くなったり、委縮することもあったような気がします。占星術では太陽と月は「ライツ」と呼ばれ、とても重要な惑星と言われています。太陽が社会を生き、社会で見せる顔だとしたら、月はプラーベートで見せる顔になります。

 マイケルの月(感情や安心につながる惑星)には土星(試練や制限を表す惑星)が緊張の角度で関わっています。土星は父親の象徴とも言われます。マイケルの月は、感受性が強く繊細な「魚座」のサインです。感受性が強いだけに、土星の試練も厳しく感じられたのではないでしょうか。マイケルの自伝を読んでいるとそのことを強く感じます。

 厳しさを感じる土星ですが、土星が示す課題に時間をかけて、忍耐強く取り組むことで、成熟していくことができます。しっかりと向き合うことで、成熟した精神とその分野での大きな成果を受け取れます。土星に対する努力は裏切らないという占星家もいます。私もそう思います。

 マイケルは、子ども時代に父親から受けた体罰によって、心に深いトラウマを抱えていましたが、そのトラウマを、「子どもたちの癒し」や「世界を平和に変えていきたい」という願いに昇華させて、アーティストとしての活動を続けていたように感じます。(マイケルの月は変革を象徴する「天王星」とも150度の角度で関わっています。150度の角度は意識して使わないと使いこなせないアスペクトと言われていますがマイケルは使いこなすようになっていたと思います。)

 一方のパンチくんですが、パンチくんの出生図の月は太陽と同じ獅子座で、人生の喜びを表す金星と良い角度で関わっています。土星は集合的無意識に関係する海王星と重なっています。海王星が土星と重なるということは、「集団における夢や理想(海王星の象徴)」と「社会における現実(土星の象徴)」が重なっているということでもあります。その二つの惑星が「始まりの星座」である「牡羊座」ということは、人々の意識の中に自分らしくありたい、自分本来の姿、純粋さを取り戻したいという願いがあるような気がします。これらがパンチくんの生き方を象徴する「太陽」と良い角度で関わっているので、パンチくんが葛藤なくその理想と現実を体現してくれるという印象を受けます。

 市川動物園の公式YouTubeで、パンチくんの飼育員さんが、パンチくんの好きなところを聞かれて「切り替えの早さと、自由奔放なところ」と答えていました。

 パンチくんは人間の飼育員さんたちに育てられたので、サルたちの群れに入って初めてサル社会のルールを学ぶことになりました。ルールを知らないがゆえに他のサルたちに怒られることもあったようですが、怒られてシュンとしても、すぐに気を取り直して、他のサルのところに遊びに行ったり、じゃれあったりしていると飼育員さんが話していました。それがパンチくんの一番の特徴で、パンチくんの良さでもある、と。パンチくんは裏表がない性格で、カラッとしていて、生きることそのものに喜びを感じていて、自由奔放に遊ぶことで生きることの喜びを表現しているのだと、飼育員さんの話とパンチくんの出生図をみて思いました。

 この回はこれで終わります。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

 次回は、パンチくんとマイケルに共通するもう一つのテーマ、「太陽と冥王星」に関係する話を書いてみたいと思います。

 ※出生図からパンチくんとマイケルについて象徴を読み解いていますが、「この組み合わせだとこうなる」というものではないのです。出生図は一人ひとり違いますし、育った時代や環境も異なりますので、どんなふうに出生図に示されているテーマを体験するかは本当に人それぞれです。どこまでも可能性に開かれているのが占星術の面白さであり、素敵なところだなと感じています。